冬田の傷跡
2017年 02月 22日
フォトテクニックデジタル 3月号の読者投稿ギャラリーノンジャンル部門にて入選致しました。
[選評]
選者 テラウチマサト先生の選評
トイカメラで撮った様な、あるいはポジフィルムをネガ現像したような
”クロスプロセス”的な効果をレタッチで施した写真。ただ、
このレタッチが良かったかは意見が分かれるところだろう。
私としては素直な色味で見たいと感じた。しかし、枯れた冬の田んぼにカーブを描く
轍の跡と撮影者と自転車の影が、冬の風景に相まって寂しさや
荒涼とした気分を感じさせた。
2か月連続の入選。
先月は佳作でしたが今月は入選を頂くことができた。
さて、選評でも触れられている素直な色味で見たいという事なので
元データをRAW現像しただけのものと、
そこからPhotoshopで編集した途中過程の画像も掲載しておきます。
まずはRAW現像しただけのトリミングしてない状態の画像↓
そして、そのあとPhotoshopでトーンや明るさ、シャープネス等を編集した加工前の状態↓
そして今回掲載された画像が一応完成形となるのですが、
この作品、完成画像はこの掲載された一枚だけではなく、
10パターンのバージョン違いの完成データがある。
その中から今回のデータを選んでプリントしたのが掲載されたわけです。
自分は一枚のデータから何枚ものバーションを作ってその中から一番しっくりくるものを
選ぶという形で作品を作っているので、一作品作るのに結構時間を要するのです。
まあ、こういう試行錯誤、経験の蓄積が今の自分の作風を作っているわけで・・・(^_^;)
あとは見る人の好みや、写真に対するスタンスで評価も変わってくると思います。
個人的には素の状態の写真は、なんか力が無く、インパクトに欠けると感じ、
デジタルらしい素直な描写が冬の荒漠で光量な景色のイメージを
増幅させてくれないと感じた訳です。
そこで編集をして、ハイキーでゆるい感じの編集をした時点で
これはトイカメラ加工してみると面白いかも、と感じ、加工したバージョン、
そしてクロスプロセスとトイカメラ加工の両方を加えたバージョンと
何パターンか作ってみたというのが作品編集の作業工程になります。
自分はいわば、トイカメラ、フィルムの粒状感フェチなわけで
真似する必要はないと思いますけどね(^^;
こういう絵肌が自分の体質なわけでまあ、この作品の賛否はテラウチ先生が言う通り
分れると思います。
ですが今月号、選んで頂き、作品も評価してくれている点は自分としては、ありがたい限りです。
反省点としては、やっぱりもうちょっと素直な表現を目指した方がよさそうだと感じました。
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by windmark-sakura
| 2017-02-22 21:22
| フォトコンテスト入選・入賞関連
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